顔面神経麻痺
決して珍しくはない病気として、「顔面神経麻痺」というものがあります。 顔の片側の筋肉が引きつってしまい、口元がつりあがったり、涙の出方や味の感じ方に違いができることも 。
思ったように表情が作れなくなるため、気持ちが滅入ってしまう患者さんも多くいらっしゃいます。
「この症状、耳鼻咽喉科でみてくれるの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんね。
顔の筋肉を動かす神経が耳の近くを通っているために、神経内科のほかに、耳鼻咽喉科でも取り扱っている症状です。
中耳炎などの耳の病気が原因で麻痺が起こっている場合もありますが、多くの場合は原因がはっきりしていません。
しかしそのほとんどが、ウイルスが原因ではないかと見られています。
この症状で来られる患者さんは、仕事などでストレスや睡眠不足、不規則な生活にに悩まされている方が多くいらっしゃいます。 そういった方は、免疫力が低下しているので、ウイルスが再活性化しやすくなっているのです。
当院では、炎症を抑えるホルモン剤投与、キセノン光治療を始め、漢方、ロイヤルトップによる針治療などを行っています。
「顔面神経麻痺」は、発症してから一週間程度で悪化してしまう場合があります。
気付いたらお早めに受診してください。
眉毛を動かす事はできますか?
顔面神経麻痺には二種類あります。
ほとんどの場合は、耳の病気かウイルスによる「末梢性」のものですが、まれに脳腫瘍、脳梗塞などの合併症として起こる「中枢性」のものがあります。
見分け方のポイントは「眉毛」。
左右対称に動かす事ができるようでしたら、神経内科・脳神経外科へお急ぎください。